最近では手数料無料でスプレッドも1〜3銭という企業が増えてきました。これはビジネスとして成り立つのか?と考えたことがある方も多いと思います。 単純に好条件の通貨ペアは客寄せで、その他の通貨ペアで収益を上げているという面はありますが、それだけでは説明しきれません。 まず手数料、実はこれはあってもなくてもどちらでも良く、例えば1万単位の片道手数料が100円(1銭)だとすれば、その1銭をスプレッドに加えればいいだけです。株 FX 取引の世界ではスプレッド=手数料というのが基本で、別途手数料を徴収されることはありません。 つまり、カウンターパーティ(注文取次先の銀行等)から提示されるレートのスプレッドとFX業者が顧客に提示するレートのスプレッドとの差がFX業者の損益になります。 では低スプレッド、特に1銭で顧客に提示しているFX業者はどのようにして収益を上げているのか、それはレートの提示方法にあります。 ただし、CPから1銭以下のスプレッドの提示を受けるのはなかなか難しいでしょう。 一つは顧客のオーダーをすぐに取り次がず、自己の相場観でトレードすることです。顧客のオーダーを取り次がずに投資信託顧客に向うこと、つまり顧客の損が会社の利益になるということは法律で禁じられていますから、いずれはCPへ取り次ぎますが、そのタイミングは任意に行うというものです。 これは非常にリスクの高い方法になりますので、最大で持てるポジション数や時間などを定めていることが一般的です。 もう一つはレートの水準を任意の方向にずらすことです。これはCPから「107.30-31」と提示されても、顧客には「107.50-51」と提示することです。この場合、買い手には不利なレート、売り手には有利なレートになりますが、売り手よりも買い手の方が多い状況であれば、業者は十分な利益を上げることができるのです。ただし市場レートと著しくかい離していると、これも法律違反となりますので、最大でも5銭程度が一般的です。 このように「手数料0円+スプレッド1銭」でも、一応業者は利益をあげることができますが、実際にはそう簡単にうまくいくわけではなく、時には失敗もします。そのためどうしても収益率が落ちてしまいます。